ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

ジョージ・オーウェル『動物農場』

f:id:miyashinkun:20180425170739j:plain

1984年』と共に、著者が全体主義の恐ろしさを描いた小説。本作では、風刺が前面に押し出されています。
 
このちくま文庫版には開高健の論考が収められていますが、1984年に書かれたこの文章で、『1984年』の「予言が外れたことを我々は喜びたいのだけれども、」「いつこれに似た状態が発生しないともいえない。」と。
2018年の今は、「似た状態」になることなど絶対ありえないと安心できるでしょうか。
 
私なぞが言うまでもないですが
オーウェルが『動物農場』を発表したのは1945年で、『1984年』が1949年。現実の社会主義体制における自由抑圧があまり顕在化してしていない時期に(ナチス体制については詳らかだっただろうが)両作を、、、たいへんな慧眼だと思います。
 
タイトルを見るだけでもモチロン内容的にも『1984年』を意識していることが明らかな村上春樹1Q84』。「恋仲」二人のラストが真逆。『1Q84』をオモテ『1984年』と私は捉えています。

『死後離婚』

f:id:miyashinkun:20180423185319j:plain

「死後離婚」なる法的制度は無いことにまずご注意ください。夫または妻の死後に あたかも離婚するような「方法」があるということです(法的制度たる離婚とは様々な点で異なる)。
リードに列記されたような悩みの「解決策」候補として。新書サイズ、大きめの字で190ページ足らず、文章平易、スグ読み切れます。
2017年2月発行

関連条文ー民法728条、戸籍法96条等(本書内で引用されています)

與那覇 潤『中国化する日本』

2011年 文藝春秋発行。なかなかエキサイティングな1冊。タイトルから想像されるようなことは書いてありません。すなわち、親中媚中または反中嫌中どちらのタグイでもなく。


グローバル化」の特徴のいくつもがお隣の中国では千年前の宋期に「実現」、つまり日本が「グローバル化に直面」しているのは今に始まったことではなく千年前から「中国化(≒グローバル化)に直面」しているという切り口で、その間の日本史が概観されています。


決して突飛な史観ではなく (2011年時点の)現代歴史学の主流の学説に沿っていると著者は書いています。 現代歴史学とエンのない私どもはそう言われましても、、、という感じですが そないなことは抜きにしても「読み物」として面白いよ。

駿河小山の

駅舎で例年 この時期に巣作りするツバメ。黒い背中で白いおなか だけど、分かりにくいですね。窓ガラスに写った姿と合わせ技一本ということで。

今年は行けそうもない( ;  ; )

f:id:miyashinkun:20180419202918j:plain

これまたまた あってはならない

www.jiji.com

最近の政治方面あれこれの中でも 私にはインパクト最大でした(悪い意味で)。
当該議員が誰で その議員の日頃の言論はどんなか、といったことは二の次三の次と思います。
議員の言論が直接間接に封殺されていった 70余年前軍部主導の体制にちょっぴりでも近づいている兆候かもしれない?と心配になりますし、怖くもなりました。
議論の途中で言葉が過ぎた というのならまだしも(あくまでも「まだしも」です)、往来でイキナリという状況のようですし。
 
政治方面あれこれ↓↓
 

あのころの昭和プロレスは

上田馬之助が突如、本社に電話で激白!」が一面トップになったりしていた、東スポ抜きでは語れない。 
その記事リードはこんなふうだった↓
リーンリーン。記者「もしもし 東京スポーツ第二運動部です」。上田「オレだよ。ウエダだよ」。記者「どちらのウエダさんですか?」。上田「上田だよ! 上田馬之助だよ!!」。
上田馬之助=「日本人は善玉、悪役はガイジン」が絶対のお約束だった時代、日本人悪役レスラーのパイオニア
※たしか当時の東スポは 第二運動部がプロレス、第一がその他スポーツだった(今も?) 
 
小学生のときはプロレス技をかけ合って遊びました。4の字固めは裏返るとかけた方が痛い も体験しました。
 
 

生後10ヶ月シャンシャン🐼と生後6ヶ月リキ🦍

熟睡中(後方は母シンシン)

f:id:miyashinkun:20180411154538j:plain

 

母モモコと (右は次姉モモカ

f:id:miyashinkun:20180411155218j:plain

長姉コモモと

f:id:miyashinkun:20180411154725j:plain

 

生後9ヶ月🐼 ↓

miyashinkun.hatenablog.com

生後5ヶ月🦍↓

miyashinkun.hatenablog.com

 

 

「事実は小説よりも奇なり」を

地でいくようなオドロオドロしい出来事が起こる昨今ですが
ときどきコントみたいなことも起こります。
携帯電話が壊れたので
修理に出すべくショップに行き書類に記入するため
備え付けのボールペンを使おうとしたら
店員さん「それは書きづらいのでこれを使ってください」と胸ポケットに挿していたペンを貸してくれました。
↑読んだだけじゃあんまりおもしろくないかもしんないけど、「じゃあなんで置いてあるんだよ!」などとお笑い芸人が演じてくれたら・・・笑い転げるよね。
まあ「コントみたいなこと」と言うより、こんなあれこれを題材にしてネタ作ってるんだろうけど。

晩春の季語なのに

f:id:miyashinkun:20170514104816j:plain

子雀がよちよち歩き。
と言っても この写真じゃイマイチ大きさ分かりませんよね。うしろに写っている電信柱と比較してみてください。

練習モードで(であろう)飛び交う、巣立ちしたチュンチュンたちを 先週あたりから見かけます。「雀の子」は晩春の季語、今年はずいぶん早いかなあ。

雀と言えば電線音頭を思い出す昭和おぢ↓ 

miyashinkun.hatenablog.com

 

 

名文ミステリー⁈谷崎潤一郎

f:id:miyashinkun:20160228140916j:plain

以下、「ミステリー」をひじょうに広い意味で使います。

ミステリーについて私メが語れるとしたら エラリー・クイーン折原一とスティーヴン・グリーンリーフと「刑事コロンボ」ノベライズを読み倒したコトがある(小学校図書室にあった 子ども向けのホームズとルパンは別として)ぐらいで、しかも ここ10年ほどミステリーと名のつく小説は殆ど読んでいないテイタラクですが

(「アメリカ人はジョークから始めるが、日本人はお詫びから始める」@河合隼雄 を地で行ってしまったが^^;)
谷崎にミステリーがあるとたまたま知って、、、

凄かった!
トリックがどうのとかサスペンスがこうのとかではなく、叙述ミステリーならぬ名文ミステリーと呼びたくなる。私ごときが今さら言うまでもないけど、改行や句読点がなくたって何らの苦もなく読み進められる 流れるような!文章(この短編集には改行も句読点もあるが)。ソレが「ミステリー効果」を最高級にもしていて。

とりわけ中のとりわけを一つだけ挙げるなら
4編のうち『私』の92ページ6行目からの「転調」。小説を読んでいてめったに経験したことがない種類の戦慄を覚えました♬

懐かしの?学生服

この日曜は、空気ひんやり 日差しポカポカ暖かく でしたね。ワタシの好きな、春らしさです。その快さは 真冬に暖房の効いた部屋でアイスを食べるような。

春らしさと言えば、町なかで見かける新中学生、ピッカピカの制服はロングスカート調。身長が伸びるのを見越してまずは大きめを、ですね。今も昔も。
だから3年生にもなると、男子はMr.ビーンかよ八分丈、女子は、、、眩しかったなあ^^;

別の「理由」で超長ガクラン、超長スカートの面々もいたけどね。

 ご参考 Mr.ビーン - Wikipedia

 

西村賢太をいっぺん読んでみたい方へ

f:id:miyashinkun:20180406084312j:plain

うってつけかも。セレクトされた6編は 既刊短編集の表題作クラス揃い。
隠れファンが多い?西村私小説の中でも 隠れファンの多い?同棲相手・秋恵登場作もあり。f:id:miyashinkun:20180406084411j:plain

TVドラマ「相棒」でブレイクした俳優・六角精児の巻末解説もまた良し。

 

miyashinkun.hatenablog.com