誰しも多かれ少なかれ利他100%行為の経験はあるにせよ、伴走者に特徴的なのは厳しいトレーニングをしなければならないことです。当然ながら伴走者は選手より走力が上でなければ務まりませんが、パラを見ていると選手たちのタイムはかなり速い。それを上回るためには自らを追い込むトレーニングを日々重ねていることでしょう。国を問わず伴走者たちの贅肉皆無の体からも窺い知れます。
そして、本番レースでは間違っても「熱中症で走れません」などとはいかない。(ある意味で選手以上に)体調管理完璧でなければなりませんね。
そんなこんなは何のため? きわめて高い利他精神が感じ取れます。
リスペクトしてもしてもしきれません。
男子5000メートルで銀メダルを獲得した唐沢選手の伴走者がインタビューに答えて「ラスト1周でトップに立ったので感動して涙が出そうになりました」。とっても印象深い言です。