現法王のスタイル。
フィクション部分とノンフィクション部分の割合は分かりませんが、聖職者として何度も「失敗」したことも人間力を形成したという本作のメッセージに深く感じ入りました。
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社2019年刊。今年度の本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞作でもある。
イングランドで長年暮らす日本人の著者とアイルランド人の夫との一人息子が2017年9月、中学校に入学してからの1年半が綴られた。
その学校は英国人のいわゆる労働者階級の子が大半で東欧やアジアからの移民が混じる構成。ミドルクラス以上なら決して口にしないような、親や周囲の大人から倣ったあからさまな差別語が飛び交ったりもする。
息子が入学早々にノートの隅に書いていたのを著者が偶然見つけたのが、装丁もその三色の、タイトルである。著者に似て東洋人ルックスである息子。「悲しみ」や「気持ちがふさぎ込んでいる」という意味でブルーと書いたのか?と、息子と話し合いながら学校選びをした著者の心は揺れるが。
著者には、前作『子どもたちの階級闘争ーブロークン・ブリテンの無料託児所から』でそう至ったプロセスが記されている、信念がある。それは、あるとき息子に諭したこの言葉に要約できる。「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだ」。
「諭した」なぞと書いたが、実のところそんな一方通行の母子関係ではない。ときには、それこそ多様性のド真ん中で人としてぐんぐん成長していく息子の言葉によって著者が自身の固定観念を思い知らされる。
多様性がかえってヘイトを生んでしまう現実があるとしてもヘイトを乗り越えるのは多様性しかないとの本書に貫かれた著者の考えに共感できた。
見間違えかと思い、目を凝らして読み直した箇所が一つあった。上級生が足を怪我したくだりで「OっXを引いている」と書かれていた。そこは、ふつう書かれるように「足を引きずっている」で文意も文調も何ら損なわれなかったと思う(ましてや本書は小説でも詩でもないし)。ポリティカル・コレクトネスを重んじ、ローティーンのとき喧嘩の売り言葉に買い言葉とは言えある差別語を吐いてしまったことを深く悔いている著者が差別する意図で言葉を選択することはもとよりあるはずがなく、差別語を不注意でということもあり得ない。日本を代表する出版社の編集や校閲が差別語を見落とすことなどこれまたあり得まい。
ということは? 障害としてではなく怪我として、だからなのだろうか。怪我であっても私が知る限りでは近年は例外なく「足を引きずる」だと思うのだが。
著者の前作↓
パンダ大好きおぢの私。録画していた「所さん 大変ですよ」のパンダ特集を見ました。🐼は主食の竹をほとんど消化しませんよね(だから大量に食べる必要がある)。てっきり私は竹に栄養がほとんどないせいだと思い込んでいましたが、さにあらず。もともとは肉食だった(それは私もかろうじて知っていた)ので腸が短くて消化出来ないからとのことです。
↓だからフXも芳しい。
パンダ赤ちゃんシャンシャン↓と、
彩浜↓
家庭教師のトライがCMで最近パロっている、「アルプスの少女ハイジ」。むかし毎週見てたよなあと思っていましたが、1974年の放送と聞いて ??
ディープパープルがツエッペリンがELPがどうのこうのと思いっきり背伸びしていた当時のオレがハイジもあるまいとよくよく思い出してみたら一回りトシの離れた妹が見ていたからでした。後継は「フランダースの犬」だったかと思います。私自身がその時間帯に見ていたのはムーミンでした。
日曜夜のフジテレビと言えばアニメと、1960年代あたりから相場が決まっていますね。息子が小さかった頃に始まった「ちびまる子ちゃん」はなお放送中のようですが、ちびまるより何より息子も妹もそして私も見ていた「サザエさん」が今に至るも!!
今週のフジテレビはサザエさん50周年ウイークとのこと↓
ドラえもんの大好物と言えばどら焼き、どら焼きと言えば文明堂、文明堂と言えば、、、
白黒テレビの時代。仔熊たちが「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂」と歌いながら踊るCM↓のカンカンダンスを小学校で腕を組みながら無邪気にマネしたものです。
アルゼンチンのユニフォームは🏉も⚽️も水色と白の縞模様ですが、🏉は横縞、⚽️は縦縞。
「やっぱり縦だよなあ。横は囚人服みたく見えちゃう」と友が言いました。
ナルホドたしかに、、、まるでムショから集団脱走したみたいだわ。とりわけ長ズボンを履いているからかな?
夢のような一か月半だった。スタジアムには12試合行き(一次リーグ6、決勝トーナメント6)、それ以外も全てテレビで見た(生または録画で)。
印象深いシーンを無理やり一つだけに絞るとすれば、(開幕戦での日本の今大会初得点は絶対的別ワクとして。その松島によるトライは、東京スタジアムで私が居たゴールラインやや内側3列目の目の前を走り抜けた)
友人ヒデのバー@新宿でのテレビ観戦会で見た、日本28-21スコットランド になってからの後半残り25分間。グラウンド全面にわたっての攻め合い守り合い、ボール奪取の応酬。双方ノースコアだったそれは、ラグビーの最高の醍醐味だった(もちろん、日本が勝って一次リーグを突破したという付加価値込みで)。
だけど、、、
「最高」という感想を変えるつもりは全くないけれども、「一次リーグのステージでは」と付け加えるのがフェアかもしれない。
それほどに、決勝トーナメントは次元の異なるステージだった。点差の開いた試合も含めて一つ一つのプレーが凄すぎてひと時も目を離す気にならなかった。まさに集大成が決勝↓
各国サポーターからは、人生のいろんな楽しみ方が垣間見えた。とりわけ🍻大好きアイルランド↓
自然発生した草ラグビー↓
miyashinkun.hatenablog.com スタジアムで見るたびにブログを更新しました。と言っても、いわゆる観戦記ではありません。試合そのものについては専門家に任せて(専門家に及ぶはずもないし)、試合の周辺的なコトを主に記しました。また、周辺の周辺について「開幕間近」を4回、「番外」を12回アップしました。読んでくださり、ありがとうございます。