4kg以下を確かめたかったのですが
いまどきのヘルスメーターはカラダしか測れないのですね?
あ!そう言えばカラダも靴下履いたままだと反応しないわ ナルホド!!
チョンマゲの時代いやもっともっと昔から この日になると、、、と思うと なんともロマンティックな気持ちになりませんか。
今年は立秋直前の先週末に聞こえました。
一世を風靡した作詞家が「心にのこる歌、記憶にのこる歌を、幼時からひっぱり出して来て百編のエッセーを書いた」(著者あとがき)。まさに「五十年間の日本と、五十年間の『私』という人間の年史」(著者あとがき)たりえている一冊。1999年発行。
1940年から1989年までの100曲。その中には1958年生れのワタシにとって懐かしい「帰ってきたヨッパライ」(ザ・フォーク・クルセダーズ)、「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)、「ブルーライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ)、「学生街の喫茶店」(ガロ)、「神田川」(かぐや姫)、「およげ!たいやきくん」(子門真人)、、、そして沢田研二、桜田淳子、山口百恵らの曲も。
一曲目は「湖畔の宿」。本書全体の書き出しとして「気に入っている」(著者あとがき)との、その冒頭は「兄は十七歳で志願して海軍に入り、十九歳で戦死した。終戦の一ヶ月前のことである」。
おおぜいの十代が出征し、おおぜいの十代が戦死、、、いろんな本を読んでいつもいつも思い知らされます。
ワタシの父も終戦の年に15歳で海軍に入りました。
高野秀行『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家ブントランドと戦国南部ソマリア』本の雑誌社、2013年発行。2013年講談社ノンフィクション賞。
無政府状態と言われているアフリカ東部の「ソマリア」。
混乱の極みで政府が機能しないという意味での「無政府」状態ではなく
文字通り政府が存在しない、無政府状態。
それがどんな「状態」なのか
「国」内の要所要所に深ーく入り込み
手際よく読みやすい文章で報告した一冊です。
というわけでまさにオススメなのですが
「ジャーナリストによるルポ」と思って読むとしたら少々テイストが異なりますのでいちおう申し添えます。
著者が「ソマリ人の仲間」と認められてある「しるし」を渡されるラストにはいきなりジーンときた。そういう種類の本ではないので「サプライズ感動」でした。
いま障害を持たなくても誰でも年をとれば小さからぬ確率で体(知的、精神を含む)が不自由な要介護になります。被告人の考えに共感する向きがネット上にある由ですが、そないなヒトたちは、少なくとも身内の要介護に直面したことはないんだろうなあ。要介護の4や5がどんな状態か誰かに聞いてみたら?と思います。
「税金の無駄遣い」的なモノ言いも見かけます。私とて財政危機の問題を軽くは考えませんが、それこそ税金の使い道として一丁目一番地と思います。日本国憲法↓の「すべて国民」は、「XXを除く すべて国民」(XXにはたとえば「障害者」、「要介護者」、「こんな人たち」、、、)ではありえません。そして、我らが憲法の人権保障は世界基準でありましょう。
第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
又吉直樹の第二作『劇場』を読みましたが
私は断然、第一作『火花』のほうがよかった。
同じロクデナシでも『劇場』の「永田」より『火花』の「神谷」に多少なりとも共感でき、
恋愛も「永田」と「沙希」のそれより「神谷」と「真樹」のそれが素敵に思えました。
(「永田」は主役で「神谷」は脇役だけどね。)
『火花』の登場人物たちが語るお笑い論はストンと腑に落ちまくりましたが 『劇場』における演劇論はあんまり、、、だったのは私が「大正テレビ寄席」や「コント55号の世界は笑う!」以来ン十年来のお笑い好きなるも演劇には馴染みが薄いせいでしょうけど^^;
両作に共通する「世間に認められ得ぬオノレ」は目新しい題材とは言えないでしょうが、『火花』からは著者独自の目線がビンビン伝わりました。
というわけで結局 あらためての『火花』、になっちゃいました。
読み終えました。ストーリーがどう展開するか?→こう展開するか! の連続。
これまでのハルキ作と少しずつ似ているような 全く異なるような、、、これまでを「昇華」した物語と言うべきか、、、「集大成」では決してないと思う。読み終えて 次作以降がますます楽しみに。
村上春樹!新作!!だけにメディアでさまざま内容紹介されていますが
ゼヒ予備知識なしで読んでほしい(ほどの読み応え!!!)と思います。
なので、前後関係はモチロン伏せて 短い文章だけ引用→「彼は穏やかな声で言った。まるで頭の良い大型犬に簡単な動詞の活用を教えるみたいに。」(第1部418ページ)
まさにハルキならでは 「まるで〜」の比喩。大型犬(は頭が良い と相場が決まっている)でなければならず、簡単でなければ 動詞でなければ 活用でなければならない。ナルホド♪の「的確」な比喩でした。
谷崎川端三島のような美しい文章 とは言えないでしょうが、まさにハルキが余人をもって代えがたい所以と思います。好き嫌いが大きく分かれる所以だろうとも思います。
私はハルキストでも村上主義者でも何でもありませんが、本作を読み終えれば彼の長編をぜんぶ読んだことになります。