ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

映画「ドリーム」ジーンときたセリフそして寅さん

「黒人も白人も小便の色は同じだ」
所属部署で唯一の黒人である主人公。トイレは800メートルも離れた「非白人用」まで毎度毎度行かなければならなかった。それを彼女から訴えられた本部長が、「実力行使」によって「解決」したときの言。(本部長以下誰も 言われるまでそのことに全然気付かなかった、というより気にも止めなかったこともキチンと描かれている。)

シモ方面つながりで思い出したのが、寅さんメイ言の中で私がイチバン好きな
「俺とお前は違う人間だ。早い話、俺がイモ食ってお前の尻から屁が出るか」

「同じ」と「違う」なので一見逆の話のようで、人間観みたいなものが共通していると思う。(最高中の最高の頭脳集団本部長と寅さんがあらゆる意味で真逆なのはともかく^^;)

なお、寅さんで二番目に好きなのは「テメエ さしずめインテリだな」です。 

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映画「ドリーム」

オススメと特オススメがあるとすれば ダンゼン後者、いや 超!特!オススメ!!です。観た人が異口同音に言うように、素敵な爽快感♬(ウルウル😂付き)。類例を思いつかないほどの。

ケネディ大統領時代NASAで有人宇宙飛行プロジェクトに貢献した黒人女性の物語。

宇宙開発よりも何よりも、人種 民族 性別 障害等々の属性ゆえにスタートラインに立てない状況を是正していくことこそが 社会の進歩
というメッセージを感じたのは、私がかねがねそう考えているからかもしれません。
(スピードの遅さはあるにせよ、日本も徐々には是正されてきていると言えると思います。だから、昭和はよかったとか江戸時代再評価とかの向きもありますが、このメルクマールに照らせば そないなことはあるハズもないかと。部分的によいところはあったにしても。)

↑と書くと 小難しかったり退屈だったりのいわゆる社会派映画をイメージされたかもしれませんが、さにあらず。起伏に富んだ展開、スピード感、わかりやすさ(いい意味で)、の三拍子揃いまくりでした。

 

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シリーズ最高作?!「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」

   土曜夜BSで見た「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」は全48作の中でとても珍しい作。

   と言うのも、振ることはあっても振られることはあり得ない美しすぎるマドンナたちの中で本作のいしだあゆみは振られる(新進陶芸家に)ところから始まるので。

   しかも最後にはよりによって寅にも「振られ」る(振るとか振られるという単純な心の揺れではモチロンないが)。

   彼女が「よりによって」寅に求愛するワケ、、、その目に(心に)「見えて」いたのは車寅次郎だったのか「寅さん」だったのか。

   彼女と別れた寅が妹さくらに「あんなに美人でしかも賢い人が俺をどうこう思うわけないだろう」。泣かせるね(いつもながら)。

   改めて見て(いったい何度目^^;)、シリーズ最高作かもと思った。

   まったり感とスピード感の按配絶妙。笑い所盛りだくさん(ソレは全作共通だけど)にしてワキには最高級の喜劇役者(と思う)柄本明も。

   紫陽花寺で寅を待ち受ける彼女のなんと綺麗なこと! 

   そして、その名の通り境内に咲き誇る紫陽花と とらやでのシーンに何度も映り込んでいた庭に咲く数輪の紫陽花と。

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ホリエモンの言う通り!?

刑務所で視聴が許される番組の一つがNHK日曜昼の のど自慢、ひじょうに高い頻度で「かもめが翔んだ日」が歌われる
堀江貴文氏が獄中日記で書いていましたが

たしかに時々見るたびに! 今日も 15番目の女性♬

カミュ『異邦人』の、直訳?意訳?超訳?

カミュ『異邦人』で、ムルソーが供述した 殺人の動機は
あまりにも印象深い「太陽が眩しすぎたから」・・・
ところが、新潮文庫平成26年改版では「太陽のせい」という訳に変わっていました。

ネットと辞書で原文と訳を調べてみました。(私、フランス語ワカリマセン。)
原文C'était à cause du soleil
=英語ならIt was because of the sun
つまり、今の訳のほうが 正確と言うか原文忠実と言うか、なのですね。

だけど
私どもの年代が親しんだ訳は、たとえば学校の試験なら◯は付かないのでしょうけど
「太陽のせい」なら眩しいか暑いかしかないわけですし
なにより、あの訳だったからこそいっそう深く心に刻まれる小説たり得たのでは???

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「呪いのわら人形」

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東京 上野、東京国立博物館の東洋館で「マジカル・アジア」開催中。大量の所蔵品をコンセプトに合わせて配列した趣です。
その中に明治時代初期、上野公園のイチョウに打ち付けられていたという わら人形が。頭も心も全身が憎恨呪のカタマリになっていただろう無名の「作者」さん、マサカ名だたる美術品に混じって堂々と展示されようとはユメにもウツツにも思いもしなかったコトでしょう。

わら人形と言い「マジカル〜」なるタイトルと言い 珍奇っぽいモノばかりと思われるかもしれませんが、大半は↓のようなオーソドックスな品々です。あ、展示 今日までの作品が少なくないもよう 悪しからず。(ほとんどが撮影OKでした。)

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戦闘機乗りから国語先生に へんしん

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    「仮面ライダー」は今も続くらしい超ロングランゆえ たまに耳に入るたび思い出すのは、、、

    「へんしん」を「変針」(と黒板に書きながら)だと思っていた、と我が中一のとき松本先生が国語の授業中に。

    先生はその理由も話したが そのときは意味が分からずそのままずっとスルーしていたけれど、

    やっとこさネット辞書で調べた→変針=針路を変えること。方向・方針を変えること。

    ナルホド藤岡弘の変身!ポーズを思い浮かべると針路を定めたように見えなくもない。先生が話した「理由」もそんなことであったのだろう。

    数少ない 好きな先生の一人だった(ワタシを好きな先生はもっと少なかったろうが)が、

    先生の口グセは「元戦闘機乗りは素早いんだっ」。

    ワタシは子どものとき 日本の戦争はなんとなく大昔のハナシみたいに思えていて、

    中一だったのは1971年。40代半ばに見える先生に戦争体験⁇? ピンとこなくてホラじゃないか?ぐらいに思っていた。

    後年、戦闘機乗り(に限らず兵士)にはハタチそこそこが多勢いたというあまりにも痛ましい事実を知る。マンガ『紫電改のタカ』(ラストで特攻死)も含めて。

    だから 紛れもなく松本先生も「計算」が合っている。

    その松本先生のとき↓ 

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ドラッグストアの「匂い」とは@砂田麻美『一瞬の雲の切れ間に』

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千恵子がいつも入る近所のドラッグストアには
「商品の箱や洗剤がまじったような乾いた匂い」
がする(本書5ページ)。

たしかに ドラッグストアってそんな「匂い」だよなあ。
小説を読んでいると ハッとさせられる言葉や表現に出会うコトがしばしばあり、それだけでも 読んでよかったと思える。

映画監督として知られる(らしい)著者の連作短編集。小学生の交通事故死に直接かかわる3人と間接的にかかわる2人が一話ずつ 心のヒダを一人称で語る。

正直、出来にバラつきがあるように感じた。特に1話目は マスコミに勤めるアラサーの不倫、という「いかにも」以上のモノはあんまり感じなかった。だが、繊維メーカーに勤める青年の5話目はとりわけ奥深く、初っ端の「いかにも」感は その伏線だったかとも思えてくる。

それにしても、ナゼこの本を読もうと思ったのかをどうしても思い出せない。(不勉強にして)映画監督としても小説家としても全く知らなかったし。

 

2016年1月刊行。

 

 

 

小説のクライマックス(カズオ・イシグロ)

小説のクライマックスとして

私が印象深いのは たとえば

村上春樹1Q84』の オーウェル1984年』と真逆的なラスト。
(タイトルを見るだけでも ハルキが『1984年』を意識して書いたのは明らかと思います。併せ読みをお薦めします♬)

そして
カズオ•イシグロ『充たされざる者』。
文庫本900ページ超の800ページ台、
脇役ワンオブゼムの
ふつうドラマチックたり得ない ある行動が
奥深いクライマックスに。
非凡なる平凡 とでも言うべきか
ワタシの知る限りでは類のないストーリーでした。 

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秋の上野動物園

シャンシャンちゃん🐼 お披露目「前夜」のワクワク感が園内に漂っていた、かな???

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カイイ〜の

 

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威風堂々! オヤジの背中

 

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イナバウアー(古いか?) 競演

 

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全員集合!

 

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