行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

映画

中国反体制

<劉暁波氏>死去61歳 中国の民主活動家、ノーベル平和賞 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース このニュース↑で この映画↓を思い出しました。 miyashinkun.hatenablog.com

映画「そこのみにて光輝く」

☆2014年キネマ旬報日本映画第一位「そこのみにて光輝く」☆2014年4月公開作 何度あやまちを犯しても「光輝く」ことは必ずできる。たとえささやかな「光」でも、「輝く」自分を知るのは自分だけであっても。タイトルがふさわしい映画だった。 山の採石場でリー…

映画「小さいおうち」

☆原作は直木賞☆2014年1月公開作 タキの甥の息子。戦前は暗黒時代だったとの「知識」をタテに「おばあちゃん、嘘書いちゃダメだよ」と再三言う(当時の会社員中流家庭における「女中」も彼には理解の外)。 「小さいおうち」の「女中」だったタキが自叙伝に綴…

映画「ローマ法王になる日まで」

ローマ法王に就任したホルヘ・マリオ・ベルゴリオ、20歳で聖職者たらんと決意してから76歳で迎えた2013年のコンクラーベ(法王選挙)までの物語。 母国アルゼンチン、ブエノスアイレス管区長に就いた1970年代は軍事独裁下。政権と真正面から対峙した神父たち…

映画「家族はつらいよ」

公開中の「家族はつらいよ2」、観に行こうかなあ。どうしよう。というわけで、まずは先日テレビ放映されていた「家族はつらいよ」を見てみました。さすが笑いのツボを心得まくっておられるであろう山田洋次監督、大笑い5回 小笑い10回以上させてもらいまし…

公開中映画「メッセージ」の原作

表題作が、話題になっている映画の原作です。 地球に訪れた異星人が使う言語は、私たちとはまるっきり体系も次元も異なるモノだった。その意思疎通に取り組む女性研究者。ときおり挟まる、彼女と娘との親子の会話は共通言語にかかわらず(字面上は理解し合っ…

映画「終の信託」(周防正行監督 2012年公開)

現実の事件に材を取り、重症喘息患者の尊厳死安楽死をめぐるストーリーです。実はワタシ成人してから喘息で少々苦しんだ時期があり日頃はしていることを意識すらするハズもない呼吸を一生懸命しなければならないほどの体験を何度も。ワタシは軽度だったとは…

アカデミー賞作品賞「ムーンライト」

観た。想像力と考察力が求められる作品だった。およそ映画というものは大抵 そうであろうが、とりわけ! アフリカ系アメリカ人が主人公。前半が幼年期、中盤が少年期、後半が青年期。タイトルたる「ムーンライト」が所々でキーになっている。前半ではセリフ…

映画「アメリカン・スナイパー」

「アメリカの正義」が描かれている。肯定的に でなく懐疑的に。無類のウデを持つスナイパーは間違っている「テロリスト」をイラク戦争で160人射殺する。だが イラクの地でイラク人を米国人が殺すことは「正しい」のか? 彼の弟を含めて厭戦的な兵士は間違っ…

作品賞は逃す

headlines.yahoo.co.jp >誤って発表済の主演女優賞のエマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』の封筒が渡されてしまい、それを読み上げてしまった。 エマストーンは複雑な心理を表情で表現する演技がとっても素敵だったのですが言い間違い↑が発覚したとき、ニュー…

映画「ラ・ラ・ランド」を観て

「セッション」監督最新作にして、前評判最高級の「ラ・ラ・ランド」を観ました。やはり、「セッション」との二部作とも位置づけられると思いました。 両作に共通するテーマは「芸術と現実(をめぐる葛藤)」。それを前作は「暗」テイストで、今作は「明」テ…

映画「この世界の片隅に」

昭和元年に広島市で生まれ 昭和19年に呉市に嫁いだ主人公の昭和21年までの不器用ながらひたむきな日々。まさに「この世界の片隅」のディテールが、丁寧に描き込まれていた(昭和20年8月15日午後に呉の町なかで一枚の太極旗(現 韓国旗)がはためくさまを含めて…

こうの史代『夕凪の街 桜の国』

大評判映画「この世界の片隅に」の原作者による、漫画作品。双葉社、2004年発行。 あの8月6日から10年目の広島。平野皆実(表紙の女性)、仕事と家事と淡い恋心と、ささやかながら幸せな日常。しかし「この街の人は不自然だ」「誰もあの事を言わない」「いま…

映画について書いた記事一覧

今年1月半ばに始めたブログ、看板に偽りアリ状態で映画評こそが「たまに」になっちゃってます^^; 今までの すなわち今年一年間の 映画に関する記事一覧です↓ miyashinkun.hatenablog.com

映画化公開中

大崎善生『聖の青春』(講談社、2000年発行)を読みました。 村山聖のそれをこそ青春と呼ぶなら、私なんぞのは青春とは到底言えないシロモノです。 ↓亡き彼が竜王戦で羽生名人に勝った投了図(講談社青い鳥文庫版328ページ)。

映画「追憶」

米国映画「追憶」を約35年ぶりで観て 感じたコトを一つだけ、、、 1940〜50年代、レッドフォードとストライザント演じる夫婦。リベラルにしていわゆる自由業同士。しかし(と言うのも変だけど)、炊事は当然のように妻だけが。政治に疑問持ちまくりだった妻…

映画「ブルックリン」レビュー

主人公エイリシュの、嬉しいときも悲しいときもまっすぐな眼差しが心に残る。 アイルランドの小さな町で1950年代前半、母親とは多少の確執がありながらも家族と平穏に暮らしていた内気ぎみのハイティーン娘エイリシュ。どんよりした「狭い世界」から脱しよう…

「寅さん」の命日

今日は渥美清さんの命日。(松本清張の命日でもあります。) miyashinkun.hatenablog.com miyashinkun.hatenablog.com miyashinkun.hatenablog.com

映画「ブルックリン」

彼女の 嬉しいときも悲しいときもまっすぐな目が印象深い。 1950年代前半、アイルランドの小さな町で家族と穏やかに暮らしていた若い娘エイリシュは一念発起してニューヨークに渡り、デパート店員として働き始める。当初はホームシックに襲われ悩み苦しむが…

映画「海街diary」(2015年公開)

私は一回り離れた妹だけ、自分の子もひとりなので きょうだいのアレコレがイマイチよくわかりませんがましてや、、、の四人姉妹(および周りの人々)のとっても感じのいい話でした。三姉妹と一緒に暮らすことになった異母四女中学生が山形の山奥から鎌倉(「…

久ーしぶりで アニメ映画

息子を連れて「ドラえもん」以来 20余年ぶりでアニメ映画を見ました。最近、2作も。 ⑴ディズニーの「ズートピア」は、意外にも(と思うのは私がディズニーの何たるかをイマイチ分かってないからだろうが^^;)差別と偏見という「硬派」テーマでした。だからと…

映画「あん」

「ある病気の元患者」徳江(サスガ!の樹木希林)は 小さなどら焼き店で働き始める。「ある病気の元患者」がゆえに50年間つくり続けてきた餡作りの大ベテランであった。 「カゴの鳥」がキーになっている。さまざまな事情でその状況にある登場人物たち。「あ…

映画「海よりもまだ深く」(2016年公開)

中途半端な無頼派の 50男、篠田良多。芥川賞よりはるかに格下の文学賞をむかし受けたが、今は興信所調査員が主な収入で困窮ぎみ。 ありえた(かもしれない)はずの人生たりえず、ありえなかったはずの人生を送っているのは、ありえないほど格好いいルックス…

寅さんと浜ちゃん

60年代末から90年代半ばまで制作された映画「男はつらいよ」(寅さん)シリーズと80年代後半からゼロ年代にかけての「釣りバカ日誌」シリーズは、戦後社会史のちょっとした勉強になるかも。 第1作で結婚した(今や死語化しつつある「祝言を挙げる」 と言って…

映画「セッション」

session.gaga.ne.jp 凄いものを みた。そして枝葉のテーマだろう(幹たるテーマは独自の芸術観であろう)けど父・息子の葛藤(コレは「独自の」とは言えないが)。父と息子(実の父子)と「父と息子」(ドラムの「師弟」)がパラレルに描かれ、、、最近ワタ…

黒木華

NHK大河ドラマ「真田丸」わが二押し若手女優(一押しは安藤サクラ)黒木華ちゃん。幸薄い がハマリ役なのに珍しく恋の「戦い」に勝った(長澤まさみに!)、、、と思いきや このあとやっぱり幸薄方向かな⁇? やや幸薄のタキ役を大好演↓ miyashinkun.hatenablo…

「かぞくのくに」

ヤン・ヨンヒ『兄 かぞくのくに』小学館、2012年著者は1964年生まれの女性、いわゆる在日二世です。自身が監督した映画化と相乗効果大の私的☆4.5。 「私には、年の離れた三人の兄がいる。今、私は兄に会うことができない。兄は、日本の隣国ー北朝鮮にいる。…

映画化した監督自身による原作

映画化した監督自身が著した原作(『ゆれる』は映画が先)をいくつか読みました。『兄 かぞくのくに』は(著者から見た)実話。あと3冊は小説です。 3人とも気鋭の若手(と言うべきか?)監督。女性であるのも共通点です(男だから〜 女だから〜 というモノ…

寅さんに教わる⁇?

『「男はつらいよ」の幸福論 寅さんが僕らに教えてくれたこと』という新刊本の新聞広告が目に入った。「足を踏み外してもいいー私たちの背中を、寅さんは優しく押してくれます。」「今だからこそ日本人の心に染み入るメッセージ。」と。 読まずに評するのは…

映画「青天の霹靂」

☆劇団ひとり!☆2014年公開 劇団ひとりが自らの小説を監督・共同脚本・助演。泣けて笑えた。心地よく。 39歳の晴夫(大泉洋)は場末のマジシャン。行方知れずの父・正太郎(劇団ひとり)から「俺が女を作ったので母は一人で出て行った」と聞かされていた。…

後味とっても良し♪ 映画「世界の果ての通学路」

これほど後味のよい映画は少ないと思う。2014年公開作。 いわゆるヒット作鉄板と思しき三大要素、子ども・動物・グルメのうち子どもが主役で動物が脇を固めるから(ただしグルメは皆無)、ではない。 ケニア、モロッコ、アルゼンチン、インド。道なき道を何…

安藤サクラ主演「百円の恋」2015年日本アカデミー賞優秀作品賞

ボクシングを扱った映画で激しく息が上がるトレーニングシーンは定番と言えようが、劣勢の試合での呼吸が止まりそうなほどの苦しさを表現しきった安藤サクラの本作は類がないのではないか。 腫れ上がった顔に煙草を咥え彼女以外にはできないであろう表情。…

映画「男はつらいよ」

☆寅さん!☆1969年~95年公開 「男はつらいよ」シリーズを全48作なんども見ているが、わが息子が社会人になってから「分かった」ことがある。 寅さん。「高嶺の花」に次々と惚れまくるわ、正業にはつかないわ、たまに実家の団子屋の店番をしても注文の電話…

映画「あなたを抱きしめる日まで」

☆何から何まで違う二人が☆2014年3月公開作(2014年3月記) 10代の「過ち」で生んだ未婚の子。アイルランドの修道院が米国の養父母に売ってしまった。息子を探し求める老女と同行するベテラン記者。 「最後の最後で辿り着いた息子は死んでいた」というつくり…

映画「アイ・ウェイウェイは謝らない」を観て

アトリエにいる何十匹もの猫。一匹だけがドアを開けることができる。レバーに飛びついて前脚で。人間が開ける様子を見て覚えた。見ているのはどの猫も同じなのに。 彼のそんな示唆的な独白で映画は始まる。「何十匹もの猫」は十何億の中国民衆か。そして「一…