ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

インド製ハンドメイド絵本『太陽と月』

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 ハンドメイド絵本とは?
 まず、手触りがとても心地よい、その紙が手製とのこと。添付されている説明ペーパーによると、原料は布。「南インドの製紙工房にて、不用になった大量の木綿の端切れを水と一緒に細かく砕き攪拌して、液状になったものを漉いて紙にしている」。
 その紙がチェンナイ(旧マドラス)郊外の工房で「一枚一枚印刷台にセットされ、手で刷られ(シルクスクリーン印刷)」、「製本も全て一冊ずつ手作業で仕上げ」られています。

 2016年に出版されたオリジナル(英語版)の日本語版もその工程で作られて、タムラ堂が輸入出版しています。第三刷が2,000部刷られて、この本は1,700番目に作られたと裏表紙の隅に記されていました。

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 絵と文は、インドのいくつかの先住民族の画家10人(文の日本語訳は青木恵都)。見開き2ページずつ太陽と月が対になって描かれ、それぞれの民族に伝わる宇宙観世界観が物語られています。表紙では穴から太陽が顔をのぞかせて月と「一体」になっています。

 月が完璧にポジティブに表されているのに対して、太陽は崇拝されているのに違いはなけれどもほんの僅かながらネガティブが感じられるのは暑い地域の人々だからかなとも思いました。

タムラ堂ホームページ。www.tamura-do.com

都内明大前の七月堂で購入しました。

www.shichigatsudo.co.jp

逸材と妖精

 五月場所幕下東9枚目の北青鵬。四股名に歴代横綱6人の字が入っていて期待の大きさが窺えます。6人は「北」が3、「青」が1、「鵬」が2です。1人は白鵬。あと5人は、下の方で書くことにします。

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 19歳、200センチ164キロの均整がとれた巨体。今場所も今日勝って6勝1敗で終え、去年のデビュー以来32勝3敗↓の快進撃中です。

sumodb.sumogames.de

 後方にツーショットで収まっているのは「溜席の妖精」。テレビ画面で私が気づいたのは去年十一月場所ですが、国技館で溜席の定位置に毎日、白系の洋服を着た凛とした姿が見れます。この写真のように、振り幅小さい拍手をどの力士にも等しく送っています。

 

 では、北青鵬クイズの正解は(カッコ内は優勝回数)・・・

 北の富士(10回)、北の湖(24回)、北勝海(8回)、朝青龍(25回)、大鵬(32回)、白鵬(44回)。

 横綱の中でも上位クラスである6人の優勝回数合計は143回です。

 北青鵬は少なくとも北勝海北の富士は抜けるのでは?と期待できるほどの逸材ではないかと思います。 

 というわけで四日目↓に続いて、優勝決定戦で大いに盛り上がった昨日の千秋楽にも行ってきました。

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 「6人」のうち白鵬大鵬朝青龍北の湖が歴代優勝回数ベスト5入り↓。北の富士は11位、北勝海19位です。 

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紫陽花も早々と

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 東京で3月4月に桜・ツツジ他いろんな花々が早々に咲き揃った↓頃「だけどアジサイは雨が要るだろうから、まだまだだろう」と訳知りふうに言っていましたが、はや5月の10日あたりからアチコチで開き始めました。

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アジサイと言えば6月が定番 miyashinkun.hatenablog.com

紫陽花がキーの傑作

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⚾️マンガでなければ🦄でもなく

news.yahoo.co.jp

プロの世界で「二刀流」として投も打も大活躍! てな野球マンガを描いたら編集者から荒唐無稽!とダメ出しされるようなコトですよね。それをユニコーンならぬナマ身の人間がやってのけていて、しかも大リーグの舞台で!

文明堂の「どら焼の皮」

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どら焼きの名門・文明堂の「どら焼の皮」。餡は入っていない逸品です。新宿工房店で平日に個数限定販売されています。

 

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 どら焼きがキーになった作↓

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柿の花

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幹に「カキ」と名札が付いていました(区が管理するミニ自然公園)

 花は初めて見ました。

 実は秋になると近所でも食卓でも何度も見ます。昨秋、詠みました↓

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『コルタサル短編集 悪魔の涎・追い求める男 他八編』(木村榮一訳)

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 ガルシア・マルケスの『予告された殺人の記録』『百年の孤独』でイマジネーションの海に心地よく溺れて以来、たま〜に南米文学を読みたくなります。本書の著者フリオ・コルタサル(1914-1984)はアルゼンチン人です。

 読み進めるうちに、あれ? 「今」はいつ? 「此処」はどこ? 自明のはずの三次元空間と時間を無化するような小品の数々(SFに非ず)。期待通りでした。

たま〜に読んだ南米文学↓↓↓

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今日は何の日

 優勝回数歴代二位32回の大鵬と三位31回の千代の富士、二人の大横綱が50年前と30年前に引退を表明した日です。(一位は44回の白鵬。)

 大鵬は1971年5月14日、千代の富士は1991年5月14日。

 大鵬は前日の夏場所五日目に貴ノ花に敗れて決意。夏場所三日目の晩に表明した千代の富士は、初日に貴ノ花の次男貴乃花に敗れたことが決断につながりました。

横綱とは↓

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優勝回数ベスト10の4位以下は、朝青龍25回、北の湖24回、貴乃花22回、輪島14回、双葉山12回、武蔵丸12回、曙11回。9人を年6場所時代の横綱が占める中で唯一人、年2場所時代の大横綱双葉山が8位。双葉山は歴代連勝記録ではトップ↓

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大相撲五月場所四日目(国技館)

チケット公式販売のリセールで、土俵至近の溜席を購入する僥倖に恵まれました。7列ある溜席はコロナ対策のため4列目からの販売で、私は5列目でした。

幕内土俵入り。

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花道 。

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物言い協議中。行司差し違えとなった。

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当代美男力士 遠藤。

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もう一人の美男力士朝乃山。色白ゆえか?花道で付け人に気合いを入れてもらった跡が背中にクッキリと。

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結びの一番、大関照ノ富士対小結御嶽海。照ノ富士が圧勝した。

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美男力士とは

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物言いと言えば

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西洋人の美男、栃ノ心。まるで古代ギリシャ彫刻のような彫り深さ(と筋肉隆々)。

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明日の取組披露。

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行司はつらいよ?!

ホントは同体と見たとしてもどちらかに軍配を上げなきゃいけないのでしょう。
それで審判から物言いつけられて「行司はXXが有利と見て軍配を上げましたが、同体として取り直しにします」なんて言われちゃって。

社会に出てこのかた、そんなタグイのコトがたーくさんあったから身につまされますな。

きょう、五月夏場所国技館で初日。

これもまた行司さんの見せ場↓

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菅首相と池江選手

 首相記者会見は「一人一問のみ、追加質問不可」が「ルール」だそうですが、あらかじめ記者クラブで申し合わせて「今のご回答ですが〜」と次に指名された記者が「追加質問」したら如何でしょうか。

 そのような「連係プレー」をするための「クラブ」ではないのでしょうし、そもそも質問に対する真正面からの返答がなされれば「連係プレー」など必要ないわけですが。

 菅首相記者会見とたまたま同じ昨夜、池江選手のツイートがニュースになりました。

池江璃花子“五輪辞退”求める声受け長文ツイート「選手個人に当てるのはとても苦しいです」― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

 池江 璃花子さん (@rikakoikee) / Twitter

 比較できることではモチロンありませんが、これぞ「真正面からの返答」だと思いました。私とは親子ほど以上に年若い池江選手の言には本当に教えられます。

 そのような池江選手なればこそなのでしょう。周りの人にも教えられます↓

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『超えてみようよ!境界線 アフリカ・アジア、そして車イスで考えた援助すること・されること』

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 そう言えば前世紀のことですが、入社前は野球強豪の高校と大学で⚾️を追いかけていて「アフリカの子供たちに野球を教えたい」と退社して海外青年協力隊に飛び込んだ同僚がいました(モチロン活動は「野球を教える」だけではないでしょうけど)。野球を愛し、スポーツの「力」を信じる、ナイスガイという言葉がピッタリの男でした。
 著者も高校球児だったとのこと。
 海外青年協力隊員としてを皮切りにケニア、フィリピン、カンボジアルワンダで子供たちへの理数科教育に携わり、ルワンダでの交通事故で車イス生活になって、それらの体験から考えたことが綴られています。
 村山哲也著者、かもがわ出版、2021年発行。

手話は言語

bunshun.jp

↑佳子さまは、というと、「メリハリがあり、優雅さと静けさの表現が際立っている」のだという。やはりダンスをなさっているからか、指先をぴんと伸ばし、腕の動かし方がスムーズでダイナミックさもあると語った。↑
 この記事、手話を学んでいる私は疑問に感じました。 
 言わずもがなながら手話はパフォーマンスではありません。あくまでもコミュニケーションのための言語です。
 たしかにフランス語が麗しく聞こえ、京都弁が柔らかく聞こえる、といったことを言ったり思ったりはします。しかしそれは、フランス語や京都弁が言語である自明の前提の上での言わばプラスアルファです。
 手話が「あくまでも言語」であることが世間で「自明の前提」にはなっていない現在、プラスアルファをことさらクローズアップするのは手話に対する認識のミスリードにつながりかねないように思えました(記事ではプラスアルファたる「見た目」への称賛ですが、手話の「見た目」に心ない言葉が投げつけられてきた「世間史」もあります)。
 私なぞよりもはるかに長く学ばれていて私なぞとはゼンゼン比較にもならないほど手話が流暢なご自身が記事を読んだとしたら「そんなことじゃない」と思われるのではないでしょうか。(皇族方は報道に「反論」されないとのことのようですが)このことについてもし何らか発信をされたらとてもとっても意義深い「公務」になるのでは?と思うのですが・・・(まことに僭越ですが)
↓手話が「第一言語」のろう学校

津村記久子『サキの忘れ物』

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 津村記久子著2020年発刊短編集の表題作「サキの忘れ物」。18歳太田千春は高校を中退して喫茶店で働いている。あるとき、毎日のようにやって来る「母親よりは年寄りで、祖母よりは若く見えた」女の人が本を置き忘れた。表紙の写真は「鼻が高くてとがった、二重まぶたの、おでこの広い物静かそうな男の人だった」。それまで読み通した本は一冊もなかった彼女だが、「サキの本」が「どうしても気になって」購入した。その『サキ短編集』(を置き忘れた女の人)との出会いがきっかけになり、10年後、10年前には想像もできなかった職に就いている。とっても後味のよい作。

 

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