ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

「最近の若者」のポテチあれこれ

若者が好きな菓子と言えばポテトチップと相場が決まっていましたね。1980年代後半には「アクティブに出歩くよりポテチをつまみながらソファー(カウチ)で過ごすのを好む最近の若者」をカウチポテト族と呼んだりしたものですが

ところが2010年代後半の最近の若者、いかにも現代的な理由↓で人気に陰り。

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ポテチをつまんだ手でスマホやパソコンを使うのは、、、ということで敬遠されているとのこと。なのでポテチを食べるためのトングが売り出された次第(画像はネットから拾いました)。

今日このトングを初めて見かけた いつも行くスーパーではたしかに、ポテチはこのところ大幅値引きされていて にもかかわらずあんまり売れていないようです。

村上春樹の最新エッセイ

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   村上春樹が彼の父について綴ったエッセイ「猫を棄てるー父親について語るときに僕の語ること」が月刊『文藝春秋』最新号に掲載されています。


   冒頭で「僕と父の間には」「楽しいこともあれば、それほど愉快ではないこともあった」。愉快ではなかったエピソードの方がたくさん紹介されています。写真↑のような楽しい時間は少なかったのかもしれません。

   父は中国戦線に従軍。戦場体験について語ることはほとんどありませんでしたが、春樹が小学校低学年のとき「捕虜にした中国兵を処刑したことがある」と打ち明けられました。

   「(父自身の関与の度合いは不明ながら)このことだけは、たとえ双方の心の傷となって残ったとしても」「伝えておかなくてはならないと感じていたのではないか」と春樹は推測します。

   「父の心に長いあいだ重くのしかかってきたものを」「息子である僕が部分的に継承したということになるだろう。人の心の繋がりというのはそういうものだし、また歴史というのもそういうものなのだ。」「その内容がどのように不快な、目を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなくてはならない。」

   このエッセイで最も言いたかったことの一つは、ある立場の人たちが「自虐史観」と言いそうなこのくだりかもしれません。

   父の部隊は戦死者をおおぜい出しました。だから自分はこの世に存在しなかったかもしれない、と春樹は思います。

   私の父は終戦の年に15歳で軍隊に入り 実戦経験はありませんが、だからタラレバをさらに足して父がもう何年か早く生まれていれば私もまた と思います。

   冒頭の一文には「ーおそらく世の中のたいていの親子関係がそうであるようにー」という注釈が付されています。自分自身を振り返ってみてもホントにその通りだと思います。

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『オオカミの群れはなぜ真剣に遊ぶのか』

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エリ・H・ラディンガー著(シドラ房子訳) 築地書館 2019年発行(原著は2017年)


 著者は、主に北米で20年間以上 野生オオカミを観察してきたドイツ人女性。原題は「die weisheit der wolfe」(オオカミの知恵)。表紙写真で黒毛皮が灰色毛皮の頭を咥えているのは親愛の情の発露としてのじゃれ合いだが、本書では「遊び」ばかりでなくオオカミの営み全般が記録されている。


 群れでの暮らしをとても重んじるオオカミは、高齢や負傷のため体力が弱ったメンバーに食べ物を持ってくる。小さい子以外に対しても世話をする唯一の動物だという(人間以外では)。


 もちろん、「美しい」シーンばかりではない。食い裂かれた餌動物、血や砕かれた骨。ライオンやトラのように一噛で絶命させる噛力はないので餌動物が「苦しむ」時間も長い。そして、そうした噛力のほか体重50キロ程度と小さめ、走るスピードもさほどではなく、個々の体格や運動能力には恵まれないので捕食に群れのチームワークが不可欠である。

 著者は、大昔からの人間とオオカミとの関わりであるとか 「オオカミの知恵は現代のヒトの生活にも役立つ」(表紙に記載)といったことも強調。それらは必ずしも全面的に首肯できないかもしれないが、とりわけ興味深かった仮説は・・・

 イヌの祖先はオオカミとされるが、その最初期。人間に慣れさせるためには赤ちゃんのときに人間の手で育てる必要があり、ミルクは人間自身の母乳を与えたに違いない。牛や山羊の家畜化はそれよりずっと後の時代だから、と。


 オオカミだけでなく哺乳動物が感情を持つことは今や定説のもよう↓↓↓ 

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 それにしても「なぜ〜のか」なるキャッチーなタイトルは今だ流行りのようだけど、↓は「ポッキー、フランス人」のくだり僅か3ページ弱。

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本は隅々までよむと新たな「発見」が!?

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本は隅々まで読むといろんな「発見」があるものです。

①『らも 中島らもとの35年』 巻末の故らも氏略年譜によると1959年から61年まで在学した小学校で「スカートめくり団を結成」とのこと。60年代後半の永井豪の漫画の「せいで」流行したと私は認識していたので。 結局悪ガキのやることはいつでも同じ、ということでしょうか。

 

岩波文庫の「読書子に寄す」 巻末の1ページ、「読まなくていいよ」と言わんばかりの小さい字なので読んだことありませんでしたが「真理は万人によって求められることを自ら欲し」で始まる昭和2年の一文。大正デモクラシー昭和15年戦争の端境期...改憲前夜的?な平成から令和の昨今との対照 等々いろいろなことを考えさせられました。まあ、この一文の「目的」は文庫創刊の「宣伝」でしょうが「大量生産予約出版の流行」なる当時の出版事情も興味深い。

寅さんマドンナいしだあゆみの回

www.tv-tokyo.co.jp

   何れ菖蒲か杜若揃いの「男はつらいよ」マドンナ。

   シーン単位での私のイチ押しマドンナは第29作「寅次郎あじさいの恋」で、鎌倉の紫陽花寺で寅を待ついしだあゆみです。

   咲き誇る紫陽花の合間に立ついしだあゆみ。それまでの京都と丹後のシーンではいつも地味な色合いの服だった彼女が赤いツーピースただし派手派手しい赤ではなくシックめの赤、に象徴される心情を表し切っていました。

   今夜6時半からBSテレ東で放送されます。

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「男はつらいよ」の第17作は些か異色

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男はつらいよ第17作(1976年)。マドンナは太地喜和子

ひょんなことから寅さん一家と関わりを持った日本画の老大家(宇野重吉)、ラス前で 寅の妹さくら に「歩きながら話しましょう」。

何を言ったのかは観た人の想像に任される。「寅次郎くんに こっぴどくやられちゃってねえ」みたいな かな?

大家が何十年にわたって築き上げてきた創作姿勢を 芸術のゲの字もワカラナイ寅さんに激しく揺さぶられた(もちろん寅本人にそのつもりは無い)。

シリーズの中でややテイストが異なる一作。ある芸術観が、テーマの一つになっている。

笑いどころ泣きどころ満載なのは変わらないけどね。

宇野重吉の息子である寺尾聰も出演。まるでクローンのごとくソックリ!

 

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秩父宮ラグビー場🏉で55年ぶりサッカー⚽️

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右↗︎上空に三日月

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秩父宮ラグビー場でサッカーの試合が行われるのは、1964年東京五輪以来とのこと。

FC東京ホームスタジアムの 味の素スタジアムで平日に改修工事が行われるため、今年のルヴァンカップ 水曜日開催の2試合を秩父宮で。なお、改修は秋のラグビーワールドカップに備えて。

試合は対ベガルタ仙台スコアレスドロー

日本選手唯一の100メートル9秒台

f:id:miyashinkun:20190505080603j:plain 6年前の今日、旧国立競技場、「SEIKOゴールデングランプリ陸上」。その6日前に織田記念陸上で日本歴代2位の100メートル10秒01(当時の1位伊東浩司選手10秒00と百分の1秒差)を出して一躍注目されていた高校生を見に行きました。京都 洛南高校3年の桐生祥秀選手。この日は10秒40で3位、出場した日本人ではトップでした。
その後やや停滞期もありながら順調に成長。400メートルリレーで2016年リオ五輪 銀メダル、2017年世界選手権 銅メダル(いずれも第3走者)。100メートルでは2017年に日本選手初の9秒台、9秒98をマークしました。
来年の東京五輪、新国立競技場では是非リレーで金メダル、100メートルで日本選手87年ぶり※ファイナリストいや日本選手初のメダルを! ※1932年ロス五輪で「暁の超特級」吉岡隆徳選手が6位入賞

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宮内庁の売店で

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数年前に買った、菊の紋章入りサブレ。

皇居の中だけで売っている、と思います。

なるほど上品な味、のような気がしたものです。

 

わりと最近まで宮内庁の本庁舎が皇居にあるとは知りませんでした。

なんとなく霞が関の官庁街にあるのだろうぐらいに思っていました。

まあお役目を考えればお側にいるのが当然。あらためて字を見たらチャント「宮内」って書いてある、、、

国民主権を

揺るがせにすることは決してあってはならない。そのことを前天皇も新天皇も強く深く意識されているように感じます。

日本国憲法 第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

 

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今朝の「なつぞら」

今朝のNHK朝ドラ「なつぞら」で新宿中村屋がモデルと思しき「新宿川村屋」、昭和30年ごろウエイターがインドふう服装のシーン。やっぱり中村屋とインドつながり↓

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